【DIY】後付け人感赤外線センサ配線の検討

2020年1月28日

この記事を書いたきっかけ

自宅の玄関照明のスイッチ配置が不適切でアクセスしづらいことから,暗い冬場の早朝の外出や夜に外出先からの帰宅時に不便でストレスを感じていた。

その不便さを解消するため人感センサ付きランプに交換しようと試みたが、既存の照明器具に対応しているものがなかったことから,後付けの人感センサ(赤外線センサ)を用いた実装を設計したので紹介する。

材料費は二千円程度で対応することが可能である。

本記事が同じ件で悩む方のためになれば幸いである。

DIYを検討されている方へ:
実装は電気工事士で対応する必要があるのでご注意ください。

後付する人感センサ

後付けする人感センサはAmazonにて以下を購入した。

取り付け対象の照明器具

照明のシェードとランプを外したところ,東芝製 LEDG85030であることが分かった。

回路図の検討

人感センサ及び照明器具の回路図を入手したところ,下記の単純な回路を構成すれば良いことが分かった。

回路の実装を検討する

回路を実装するにあたって照明器具に接続される電線の位置関係を把握すると以下の通りとなる。

マイナスドライバーを用いて端子台に接続されている電源側とランプ側の電線を外し,人感センサの電線と接続する必要がある。
人感センサの青ラインと電源側Nライン,ランプ側Nラインの3つを接続する必要があることから照明器具に備え付けられている端子台は使用できないので3ラインを接続できる以下のワンタッチコネクタを使用する。

ワンタッチコネクタはシェードの中に収め,人感センサはシェードがあると反応が鈍くなるのでシェード外に設置し天井にテープで固定することにした。

シェードに人感センサの電線を傷つけないようシェードに貫通穴を設けるとよいでしょう。

実装した人感センサの動作の検証

今回購入した人感センサに電源を投入すると約30秒間の調整用初期点灯の後,センサに近づくことで自動点灯,離れることで自動消灯の確認ができた。このセンサには3つの調整ダイアル(SENS(反応距離),LUX(反応する環境の明るさ),TIME(反応時間)があるのでお好みの動作に調整することが可能である。

実装した人感センサの改善点

実装した人感センサを暫く使用してみたとおころ,玄関を横切るだけでも過敏に反応するのが問題として生じた。
これは,赤外線センサの特徴としてセンサ動作軸に対して横切る(センサに対して向かうのではなく平行に歩く)と反応しやすいためである。

これはセンサ自体が丸出しで遮蔽するものがないことから生じる問題である。赤外線は電磁波であるためそれを遮蔽する金属製シェードを設ければよいことから,以下の写真のようにアルミホイルを使用した円錐台型の簡単なシェードをセンサに被せることで対応した。

ご参考までにシェードを設計したので宜しければご活用ください。
台紙に印刷しアルミホイルと共に切り貼りしてもらえればと思います。

※ 以下URLよりダウンロードください。

URL:https://lifeisfruits.com/wp-content/uploads/2020/01/shade_drawing.jpg

参考文献

東芝ライテック株式会社_LEDG85030製品紹介

https://saturn.tlt.co.jp/pdocs/s/LEDG85030

東芝ライテック株式会社_LEDG85030図面

https://saturn.tlt.co.jp/product/servlet/getpdf/1/00253725/p//LEDG85030.pdf

 

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Posted by Gin