【危険物取扱者 乙種六類】多忙で暗記が苦手な人向けのための勉強法

2023年1月6日

目的

この記事では危険物取扱者 乙種四類の合格者が科目免除を用いて危険物取扱者 乙種六類に合格するための勉強法を示す。筆者はこれを実践し,乙種六類の資格取得に至った。
特に多忙で暗記が苦手な人の参考になれば幸いである。

【危険物取扱者 乙種六類】多忙で暗記が苦手な人向けのための勉強法

乙種の1種類に合格すると受験科目の「危険物に関する法令」と「基礎的な物理学及び基礎的な化学」の試験を免除することが可能であり,該当する類の「危険物の性質ならびにその火災予防及び消火の方法」のみを受検すれば良い。
つまり,乙種六類を受検する場合は,その類の危険物である硝酸や過酸化水素などの特徴を暗記し,試験でそれらをアウトプットすれば良いのである。
時間をかけた分だけ参考書の内容を暗記することが出来る人は,是非ともそのままの勉強法を継続して欲しいと思うが,仕事で多忙な社会人は,暗記に必要な集中力と時間を捻出することが難しいのではないだろうか。
乙種四類の受験でも感じた通り,「危険物の性質ならびにその火災予防及び消火の方法」は完全な暗記試験であり,覚えた内容が出題されれば得点につながるし,覚えていない内容が出題されれば失点につながる。
つまり,運の要素も絡んでくることから,勉強のモチベーションを保つことも難しい。
そこで筆者は暗記を片手間で出来るようハードルを低くするため,持続可能な取り組みができるよう下記段階を設定し,それぞれの段階に対応した暗記作業をこなしていくことを提案する。

1.勉強を始めたばかりの黎明期

Youtube聞き流しをひたすら行い土台を構築する。
お勧めチャンネルは「篠原好」,「けみちるちゃんねる」であり,個人的には「篠原好」チャンネルが楽しく簡潔に学べて一押しである。

2.少し知識が定着し始めた頃

Youtube聞き流しに飽きてきたらスマホアプリのクイズアプリにて1項で学んだ内容が定着しているかを確認する。
個人的には「りすさんシリーズ」,「危険物乙6類問題集」が有料ながらもお勧めである。
Youtube聞き流しで知識を蓄え,クイズアプリでアウトプットする。

3.そこそこ知識が定着し始めた頃

クイズアプリで大体7割程度の正解出来るようになったら,間違えた問題の分析を始める。
スクリーンショットで間違えた問題を保存し,定着していない知識を表に纏める。
表は変更履歴を作成すると共に危険物と特徴のみを簡潔に纏めていく。

 4.試験直前

上記1~3項の作業を集中的に行う。
3項で作成した表はよく見直す。

危険物取扱者 乙種六類の暗記表

ORG:’22/5/26

1st altered:’22/6/12

 

危険物名 特徴
第6類危険物 発煙性を有するものがある
殆どのものは刺激臭がある
殆どのものは無色である
不燃性である(それ自体が燃焼するという選択肢があったら誤り)
摩擦・衝撃に敏感ではない。
可燃性ではないが火を避ける必要あり(加熱により爆発する可能性あるため)
過酸化水素 オキシドールは2~5%の濃度
沸点は濃度によるが100度を超える
分解を防止するため,尿酸,リン酸,アセトアニリドが添加される
多くの第六危険物は水と混ぜると発熱するが,過酸化水素は水と混ぜても反応しない。
加熱により爆発する危険性がある
金属粉に触れると分解される。金属粉は溶解しない。
石油,ベンゼンには溶けない。
硝酸 貯蔵する場合は褐色の瓶もしくはステンレスやアルミニウムの容器に密栓して保存する
少量の硝酸が流出した場合はソーダ灰や消石灰などで中和する
アルミニウム,鉄,ニッケルは濃硝酸と反応すると不動態になるためおかされない
アンモニアの酸化により生成される
アセトン,無水酢酸とは激しく反応する
CO2とは反応しない
希釈する際は濃硝酸を水に滴下する
発煙硝酸 濃硝酸に二酸化窒素(NO2)を加え加圧飽和させ生成する
三ふっ化臭素 0℃では固体である
20℃では液体である
空気中で発煙する
刺激臭を有する無色の液体
水より沸点高い
五ふっ化臭素 沸点が低いので46℃で気化する
刺激臭を有する無色から淡黄色の液体
過塩素酸 空気中で白く発煙する
強力な酸化剤だが,塩素酸より弱い
不安定な物質で常圧で密閉容器に入れていても次第に分解して変色する
加熱によって爆発することがある
市販品は60%~70%に希釈されている