【機械保全技能検定2級(電気系)】課題1 PLCラダー図の基本パターンについて

目的

機械保全技能検定2級の実技課題1では,PLCを用いて課題で提示される仕様(タイムチャート図)を満たす正確な配線と的確なラダー図作成が求められる。課題で問われるタイムチャート図は事前に一部の問題は開示されるものの,残りは試験当日に明かされることになる。そのため,熟練した技能スキルを有する受験者は別として,一般的な受験者は限られた時間で対応するには,かなり頭を悩ませるものとみている。

課題で提示されるタイムチャート図は,ステッププログラムといくつかの動作パターンの組み合わせで再現可能である。この記事では,いくつかの基本動作パターンについて,その動作とラダー図を紹介している。

これから受験を控えている方々の役に立てば幸いである。

ラダー図の基本パターン

0.運転指令(PB-黒)による即点灯からの終了指令(PB-緑)による即消灯

ラダー図(PDF)をダウンロード⇒⇒⇒case-0
[ラダー図作成時の一言メモ]
・行番号0~42まではステッププログラム
・行番号54にて白ランプWL(Y0)を即点灯
・行番号60にて白ランプWL(Y0)を消灯

1.運転指令(PB-黒)による即点灯からの終了指令(PB-緑)による遅延消灯

ラダー図(PDF)をダウンロード⇒⇒⇒case-1
[ラダー図作成時の一言メモ]
・行番号0~42まではステッププログラム
・行番号54にて白ランプWL(Y0)を即点灯
・行番号60~70にて白ランプWL(Y0)を遅延消灯

2.運転指令(PB-黒)による点滅(ON, OFF)からの終了指令(PB-緑)による即消灯

ラダー図(PDF)をダウンロード⇒⇒⇒case-2
[ラダー図作成時の一言メモ]
・行番号0~42まではステッププログラム
・行番号54及び66にて白ランプWL(Y0)を点滅
・行番号60にて白ランプWL(Y0)を即消灯

3.運転指令(PB-黒)による点滅(ON, OFF)からの終了指令(PB-緑)による即点灯を介しての遅延消灯

ラダー図(PDF)をダウンロード⇒⇒⇒case-3
[ラダー図作成時の一言メモ]
・行番号0~42まではステッププログラム
・行番号54及び73にて白ランプWL(Y0)を点滅
・行番号60~73にて白ランプWL(Y0)を即点灯を介して遅延消灯
・行番号73にてM1(a接点)をT0(b接点)と並列接続することで即点灯を実現

4.運転指令(PB-黒)による遅延点灯からの終了指令(PB-緑)による即消灯

ラダー図(PDF)をダウンロード⇒⇒⇒case-4
[ラダー図作成時の一言メモ]
・行番号0~42まではステッププログラム
・行番号54,66及び70にて白ランプWL(Y0)を遅延点灯
・行番号60にて白ランプWL(Y0)を即消灯

5.運転指令(PB-黒)による点滅(OFF, ON)からの終了指令(PB-緑)による即消灯

ラダー図(PDF)をダウンロード⇒⇒⇒case-5
[ラダー図作成時の一言メモ]
・行番号0~42まではステッププログラム
・行番号54及び66にて白ランプWL(Y0)を点滅
・行番号60にて白ランプWL(Y0)を即消灯

6.運転指令(PB-黒)による即点灯からの点滅指令(PB-黄)による即点滅(ON, OFF),終了指令(PB-緑)による点滅終了予約

ラダー図(PDF)をダウンロード⇒⇒⇒case-6
[ラダー図作成時の一言メモ]
・行番号0~66まではステッププログラム
・行番号78及び96にて白ランプWL(Y0)を即点灯
・行番号84及び99にて白ランプWL(Y0)を点滅
・行番号90及び110にて白ランプWL(Y0)を点滅終了予約
・行番号110にて白ランプWL(Y0)の点灯状態(b接点)と終了指令接点M2(a接点)を直列接続することで点滅終了予約を実現

7.運転指令による即点灯(時限式)、終了指令による即消灯

ラダー図(PDF)をダウンロード⇒⇒⇒case-7
[ラダー図作成時の一言メモ]
・行番号0~42まではステッププログラム ・行番号54及び66にて白ランプWL(Y0)を即点灯(時限式)
・行番号60にて白ランプWL(Y0)を即消灯