【機械保全技能士2級】課題2有接点シーケンス回路の動作について

目的

機械保全技能士 2級(電気系)の有接点シーケンス回路の動作を解説する。
筆者の知る限り,この回路は毎年同じものが出題されており,2021年度の実技試験問題としても公表されている。
これから受験される方の参考になれば幸いである。

回路構成

公表問題の回路構成は以下の通りであり,
押しボタン二個,ランプ三個,リレー2個,タイマーリレー2個が使用される。

実際に回路を組むと以下の写真の通りとなる。

機能について

この回路には3つの機能がある。

PBS-黒を押すことで機能1が実行される。

機能1が実行されている間にPBS-黄を押すと機能1における回路状態によって,機能2もしくは機能3が実行される。

また,機能1が実行されていない場合は,機能2または機能3のみが単独で実行されることはない。

各機能に対する説明は以下の通りである。

機能1

➀ PBS-黒を押すと同時にWL及びYLが点灯・保持する

➁ PBS-黒を押した後,T1で設定した時間(3秒)が経過するとYLが消灯する。
この際,WLは点灯したままである。

機能2

この機能はWL及びYLの点灯状態でPBS-黄を押すと実行される。
PBS-黄を押した間だけGLが点灯する。

機能3

この機能はWLが点灯状態でかつYL消灯状態の時にPBS-黄を押すと実行される。
PBS-黄を押すとGLが点灯・保持する。
PBS-黄を押した後,T2で設定した時間(2秒)が経過するとWL及びGLが消灯する。

フローチャートでは次の通り表現される。

実際の動作について

実際に回路を組み,動作させた様子を動画で示す。