第二種電気工事士 実技試験 暗記の要 (剥ぎ取り寸法など)
目的
第二種電気工事士の実技試験に臨む上で覚えておくべき事項を纏める。
実技試験前に本サイトを眺め,知識定着の確認に活用してもらえれば幸いである。
機器ごとのケーブルの剥き寸法
下表に機器ごとの外装剥ぎ取り寸法及び電線被覆の剥ぎ取り寸法を示す。
輪づくりの注意点
ランプレセプタクルと露出型コンセントの結線は輪づくりをしてビス止めをする必要がある。これらの機器は接地側と非接地側の極性を有している。以下の写真のように左側に接地側が位置するように機器を置く。
上から見たときに輪づくりが時計回りとなるようビス止めを行う必要がある。
左手でケーブルを持ち,右手でVVF-958(HOZAN)のVVFストリッパーを使用して輪づくりするのであれば,下からケーブルを導入する際は,下に黒線・上に白線がくるようにし,上からケーブルを導入する時は,下に白線・上に黒線がくるようにすると良い。
つまり,上二つの写真のように左側に接地側が向くように機器を置いた上で,白線が左側に向くようにケーブルを置き,そのまま左手で上から掴むことでスムーズに輪づくりを行うことが出来る。
結線時の注意点
<白コンブと黒コンスイ>
白線は電源の接地側に使用する。電源の接地側と接続された白線は負荷の接地側と常時電源が印可されるコンセントに接続する。負荷とは以下機器を指す。
・ひっかけシーリング(角・丸)
・ランプレセプタクル
・常時点灯ランプ
これらの繋ぎ方を「白コン(コンセント)ブ(負荷)」と呼ぶ。
黒線は電源の非接地側に使用する。電源の非接地側に接続された黒線はスイッチ,スイッチに連動するランプ及び常時電源が印可されるコンセントに接続する。
これらの繋ぎ方を「黒コン(コンセント)スイ(スイッチ)」と呼ぶ。
ただし,三路スイッチにおいては入口(一番目)のスイッチにのみ電源の非接地側を接続することになるので注意が必要である。
使用するリングスリーブと刻印の選定
使用するリングスリーブと刻印の関係は以下の通りである。
リングスリーブ小(刻印:〇):1.6mm x 2本の接続のみに使用
リングスリーブ小(刻印:小):以下の計算で得られた値が8以下の際に適用
リングスリーブ中(刻印:中):以下の計算で得られた値が14以下の際に適用
1.6mmの芯線は「2」,2.0mmの芯線「3.5」と換算し,接続する対象の芯線の合計を求める。
例えば,1.6mmの芯線4本をリングスリーブで束ねるときは,2 x 4 = 8なのでリングスリーブ小(刻印:小)を適用する。
また,2.0mmの芯線1本,1.6mmの芯線3本をリングスリーブで束ねるときは,3.5 + 2 x 3 = 9.5なのでリングスリーブ中(刻印:中)を適用する。
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